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「地球へ…」第9話 [「地球へ…」]

 
地球へ… 1 (Gファンタジーコミックススーパー)

地球へ… 1 (Gファンタジーコミックススーパー)

  • 作者: 竹宮 惠子
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2007/04/06
  • メディア: コミック
…この年になって、アニメで嗚咽するほど泣くとは思いませんでした

シロエがこの回で死ぬことは原作を読んでいるので充分解ってましたし、ウルウルしちゃうかなとは思ってましたが。あの演出は反則だろう!南町奉行所・東京キッズ(製作会社)!(逆恨み)

ストーリーの大筋としては原作通りですが、キースがフロア001に行って、自分の正体を知る重要なシーンが省かれていました。
時間の都合かもしれませんが、後の話で追加するんでしょうか?話として必要ですからね。
予告を見る限り、次回はミュウ(超能力者)側に話が戻りますし。

…話をシロエに戻します。
今回二度目のミュウの干渉のせいか、サイオンチェック(原作ではESP検査)のせいか、精神の常軌を逸したまま、ステーションを宇宙飛行練習機で脱出します。
原作ではそれをマザーイライザの命令で追いかけて撃墜するキースの葛藤が描かれるのみで、シロエが何を想い、どんな状態で脱出したのかは読者の想像に任されています。
でもこのアニメのシロエは明らかにまともな状況じゃない。
子供の頃からの宝物「ピーターパン」の本を読みながら、無意識に超能力を発して、実際にそこにいない養父母に話しかけ、ピーターパンに話しかける。
「僕も行きたいな、ネバーランド。ピーターパン、地球(テラ)に行きたいよ」
「そこに居たんだ。お父さん、お母さん。大丈夫だよ。ピーターが一緒に地球に連れてってくれるって」
「嫌だ!大人になんかなるもんか!(中略)大好きなものも大切なものも皆無くしてしまう。そんなのはゴメンだ!」
その間追跡しながらキースの葛藤も続きます。初めて感じる感情に混乱するキース。
「お前のことを思う時、僕の中で何かが生まれた。混乱…いや、高揚した、熱く苦しく痛い…(後略)」
この混乱はまだフロア001を見てないからこその混乱かもしれない。原作では悲しみを感じていても全てをさとっていたのだから。

撃墜される瞬間、シロエはとても幸せそうな満面の笑顔を浮かべます。
「ピーターパン!来てくれたんだね。約束通り来てくれたんだね!ここだよ!僕はここだよ。皆で行こう、地球へ。」
「僕は自由だ。自由なんだ!いつまでも、どこまでもこの空を自由に飛び続けるんだ!」

生命の最期に彼が見た「夢」が幸せなものだったことは、救われる思いもありますが、余計に見ている方には辛い。
そこでボロボロに泣いてしまいました。最期にジョミー(彼にとってはピーターパン)との再会シーンが欲しかったなぁ。
原作には最期のシロエの想いがなんとなくジョミーに伝わりますが、そこが省かれていたのも残念だなぁ。

「皆で行こう、地球へ。」
これはこの物語のミュウ側のテーマでもありますね。それを他のミュウ達との接点の少ないシロエに言わせたのは深いなぁ。


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冬萌まる▼・ェ・▼

初めまして^^この9話まで観て、私と同じ想いを抱いて
くださった方を見つけて、コメントつけずにいられませんでした。
原作では無かったシーン、哀しくて切なくて・・・。
でも私事ですが、キースは、幻覚の中喘いでるシロエを
解放してあげたと、キースの苦渋の決断だと思うコトに
してます。ますます、ぬめりこみそうデス^^
by 冬萌まる▼・ェ・▼ (2007-06-03 13:46) 

ミカリン

はじめまして。
nice!&コメントありがとうございます。

そうですね。シロエが解放されるのは、それしか方法がなかったと思います。それだけに、キースも辛いでしょうね。ジョミーと違ってキースには理解者が少ないから、本当に悲劇なのは彼なのかも知れません。

私も以前以上にのめりこんでいます。抜け出れそうにありません(苦笑)。
by ミカリン (2007-06-03 14:02) 

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