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「地球へ…」第15話 [「地球へ…」]

地球へ… 2 (Gファンタジーコミックススーパー)

地球へ… 2 (Gファンタジーコミックススーパー)

  • 作者: 竹宮 惠子
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2007/04/06
  • メディア: コミック
…今日は他にも書きたいネタが有るのですが、自分的に土曜恒例になってしまったので、此方の話から始めます(苦笑)。

キースのセリフにも有りましたが、触れただけで考えを読まれてしまうのは大変不便ですね、フィシス。
原作でもそうですが、彼女はミュウの中でも特殊な存在なので、割と他の人たちとは別にいる事が多いですね。
長老達と話すシーンも今回のアニメ版ほど多くないですし。

で、原作通りキースがフィシスとトォニィを人質にしての逃走劇が始まります。
「だれか…だれかここへ!ジョミー!トォニィ!フィシス!」
「何だ?この不安感…。誰かが呼んだ気がしたが…」

レインの声は何となくジョミーに届いていたようですが、いかんせん距離があるので、はっきりとは捕らえられなかったようですね。

その一方、船ではカリナがボロボロに崩れた部屋の中でトォニィのペンダントを見つけます。
瞬時に全てを悟るカリナ。
「これ、トォニィの…。嫌ー!!
息子が殺されたと思ったカリナの力が爆発(事実上トォニィだから助かっただけで、間違いではないのですが)
皆がもの凄い感情の爆発みたいなサイオン能力を感じて驚愕します。
原作ではハーレイのソルジャー以外にそんな強力な攻撃力は持っていないとのセリフがありましたが、わが子が殺されて錯乱した母親の力をなめちゃいけません。
「火事場のクソ力」という表現は適切ではないですが、人間必死になったり混乱した時のパワーって普通じゃないですよね。

混乱する船の中、割と楽に脱出を図るキース。
「船の面倒を見るので手一杯か。ついてるな、私は。」
余裕のキース、一方フィシスはトォニィの様子に気が気ではない様子。
(早くこのこの手当てをしなくては…。助けてジョミー。)
前回ラストで目覚めたブルーが動き出しますが、まだ体力もテレパシーも不十分で、誰にも呼びかけられない状態のようで
「ジョミー、どこにいる?フィシス。ハーレイ。」
の声も誰にも届いていません。
そりゃそうだ、前回まで昏睡状態だったんだから。
いきなり動ける方がおかしいですよね。

ハーレイにカリナが暴走して誰も止められない状態だと聞いて思念体を送るジョミー。
血の涙を流しながら船を放浪するカリナ、ハッキリ言って怖いです。
原作や劇場版はもっと感情的に暴走してたんですが、今回は割と呆然とした状態という方が近いかも。
やっとジョミーに気が付くも力の暴走は止まらない。
「どうして私のトォニィがあんな目に…。死んじゃった…。あの男に殺された…。」
「何だって!?」
「どうしてユウイなの?どうしてトォニィなのよ!?
私の大切な人が皆逝ってしまう。どうしてなのよ!?ジョミー!!」
これ以上の暴走はカリナを壊してしまうと、必死で止めるジョミー。
でもその声が届くわけは有りません。
「トォニィ、ユウイ。私を独りにしないって言ったじゃない。
皆で幸せになるって言ったのに!!!」

すり抜けてしまう思念体ながらカリナを抱きしめて言うジョミー。
「カリナ…。そうだね。幸せになる為に、ただ皆が笑顔で生きられる為に選んだことだった…。」
力尽きて倒れるカリナの存在はとても哀しくて。原作・劇場版の様に夫が健在でないせいでしょうか?
より哀しく思われてしょうがない。そして号泣するジョミー。
「カリナ…、子供だった君が僕に微笑みかけてくれたから、僕はここに居場所を見つけたんだよ。もっと君達の笑顔が見たくて僕は…。」

「許さないぞ!キース・アニアン!僕はミュウの尊厳を守るために、もう迷わない!!」

ナスカではキースを助けに来たマツカがミュウであることに気づいて混乱するトキ達。
ソルジャーの命令に背いて迎撃せずに呼びかけるトキ。
軍隊的に考えると彼のこの行動は間違っていますが、ミュウは戦争をしている意識がないでしょうし、どちらかというと正当防衛的な意思でいると思うので、はっきり違反とはいえないでしょうね。
結果的に大きな失敗に終わってはしまいましたが。あのセリフには共感したんですよ。
今、事件が多い時代だから敢えて入れられたセリフかもしれませんが。
「どんな命も、簡単に殺して言い訳がない」
軽率な…と責めてしまったジョミーですが、今までなら彼が言ってそうです。
カリナの死の直後という事と、キース絡みだというところで、ついキツイ言い方になってしまったというところだと思います。
「事態の進行に対応が追い付かない。これが僕らの現実か…」

ついに格納庫に辿り着くキース。
「これだけの技術を有し、特殊能力を持ちながら、その力に頼りすぎて危機管理に欠けている。この程度で対等に取引しようとは、笑止!」
「そうか、それは期待に添えなくてすまなかったな。」
出ました。一見大丈夫そうですが、ブルー。
「待たせた。フィシス。」
いや、フィシスが待ってたのはジョミーで、貴方が来るのはフェイントだったと思います(笑)。
嬉しいでしょうけど。そこをどく様にいうキースに
「やれやれ、年寄りと女子供は丁重に扱えと、教えられてないか。野蛮な男だ」
…すみません、ここ笑うところですか?年寄りって貴方のことですか?ブルー。
いや、確かに何百年も生きてるけど、見掛けは青年なんだから、キースには通じてないよ、この時点では。
「降伏したまえ、地球の男。」
フィシスを助けようとしますが、フィシス自身にはじかれてしまい吃驚するブルー。
キースの心を覗き込み、フィシスと同じ記憶を持つのに再度驚きます。
でも同じ様に驚愕したのがキース。
「私の心に進入しただと!?伝説のタイプ・ブルー。なるほどお前がオリジンか。」
後で本当に存在したのか驚いていたので、ただの伝説だと思われてたんですかね、ブルー。
トォニィを放り投げられて、それを受け止めに走り、フィシスを人質にしたままのキースの逃走を許してしまいます。

そこで力尽き、レインの力を借りてハーレイやジョミーにテレパシーを送るブルー。
「ジョミー、フィシスを頼む」
良かった、ここのシーン、ブルーに取られたらどうしようと思ってましたから。
ジョミーでよかった。いえ、ブルーファンですけど(笑)。
でもこのアニメ版はジョミーファンかも。
マツカのシールドに守られたキースとジョミーの交差するシーン、原作にあるナレーションが欲しいところでしたが(笑)。
まぁ、贅沢は言わないでおきましょう。

「貴様のその力を私の為に役立ててみろ」
この瞬間にマツカはキースについていくことを決めたのでしょうか。

最後のシーン、ユウイが好きだった花を抱いて永遠の眠りに付くカリナ。
ユウイの側で、これからトォニィを見守っていくのでしょうか。
彼女の最後に見た幻は幸せだったと信じたいです。…その後の息子の性格は不本意かも知れませんか…。


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コメント 2

冬萌まる▼・ェ・▼

こんにちわ^^ブルーの登場する話は、割りと
作画のクオリティが高い気がします。
でも、せっかくの登場でも動けないとは・・・ーー;
愛する子供を失った母親の精神状態、
現代社会でも一般人の表現が許されるなら
皆あんな状態なんでしょうネ。
子供を狙う犯罪者には、カリナの鉄槌を
受けさせてやりたいかも。
by 冬萌まる▼・ェ・▼ (2007-07-15 16:40) 

ミカリン

こんにちは。
ブルーももうすぐ「さよなら」でしょうか。そうなると寂しけど、ナスカ編のラストは大変ですからね。アニメオリジナルの一波乱がありそうな予感…。

今回のキースは完全に「悪役」でしたね。まぁ、年寄りはともかく、「女子供」にあの状態ですから、この回に関してはなに言われてもしょうがないでしょう。兵士に関しても、あんなに蹴らなくても…。
…ていうか、あの状態のカリナがキースに追いついてたら、勝てたかもと思うのは私だけですかね?
by ミカリン (2007-07-16 01:22) 

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