「私の中のあなた」

この話は実話が元だと聞きました。

悲しくて、有る意味 残酷なストーリー。
白血病の姉を助ける為、両親は遺伝子操作をした試験管ベビーを作る。
彼女を姉を助けるドナーにする為に…

一見、幸せそうな仲良し家族。
しかし有る時、妹が反乱をおこす。

「私の身体は私の物。お姉ちゃんの物じゃないわ。」

有る意味、至極尤もな意見だと思う。
遺伝子操作なんて方法で生み出され、最初から臓器を提供する為に用意された「妹」

その反乱を責め、「姉」の命が一番なんだから、ドナーにならなければいけないという母親。

なんて母親だろう。妹だって一つの掛け替えのない命なのに。
妹を愛していると言いながら、姉の生きる道具にしている母親のエゴ。

姉の命の期限が知らされた時に、意図的に作られた妹。
その不条理さに、家族の誰もが気付いているのに、母親だけはそれを認めようとしない。
そう、皆、気づいているのだ。病気の姉自身さえも…。

物語の終盤で知らされる、妹の反乱の本当の理由。
姉の本当の想い。

なぜ、妹はこんなに良い子なのだろう。もっともっと反発しても、誰も責めることはできない筈。
でも彼女は良い子だった。そして、姉を愛していた。

最後に家族が見出したものは一体何だったのか。
この「事件」がもたらした、結果とは…。

深く静かに心に染み透る物語。
今度、原作を読んでみよう。
そうしたら、もっとたくさんの物が見えてくるかもしれない。

コメント 4

予告で見た。
涙もろいので、この映画見たくない。

実は私の友人だった人も白血病で亡くなっているんですよ。

怪我すると血が止まらなくなる子だったんで、
可哀そうでした。

その子の妹もそうで。
兄妹とも亡くなったんです。

妹が１３歳
友人（兄）は、１７歳

白血病と聞くと　思い出しちゃうんですよ。
by 影　京丸 (2009-10-17 18:17) 

＞びくとるさん
nice!ありがとうございます。

＞ねじまきけんいちさん
nice!ありがとうございます。

＞影　京丸さん
ご友人を亡くされていらっしゃると、辛いですよね。

この作品は、どちらかというと最後に爽やかさを残してくれる映画でした。
涙もろい私が泣かなかったほど…。
ただ、子供たちが健気でした。
病気の子に親の愛情が集中してしまい、傷ついていたのは他の子たちではなく、当の病人だったということが考えさせられる部分だったと思います。

＞トメサンさん
nice!ありがとうございます。

＞釣られクマさん
nice!ありがとうございます。

＞＠ミックさん
nice!ありがとうございます。

＞naonaoさん
nice!ありがとうございます。

＞MIYABIさん
nice!ありがとうございます。

＞肉球さん
nice!ありがとうございます。

＞c_yuhkiさん
nice!ありがとうございます。

＞r363さん
nice!ありがとうございます。

＞xml_xslさん
nice!ありがとうございます。

＞にごろさん
nice!ありがとうございます。

＞qoo2qooさん
nice!ありがとうございます。
by ミカリン (2009-10-18 00:02) 

これに似た実話って、確かありましたよね?
「その為に作った子供」だったかは忘れましたが・・・。
by c-yukky_z (2009-10-18 18:34) 

＞c-yukky_zさん
この映画自体、実話を元にしているので、その話ではないでしょうか？
by ミカリン (2009-10-19 00:24)