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『ハッピーバースデー』お気に入りの本、その1 [読書]

ハッピーバースデー―命かがやく瞬間 (ときめき文学館)

ハッピーバースデー―命かがやく瞬間 (ときめき文学館)

  • 作者: 青木 和雄
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 1998/01
  • メディア: 単行本
ハッピーバースデー

ハッピーバースデー

  • 作者: 青木 和雄
  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2005/04/18
  • メディア: 単行本

その1ということは続ける気でしょうか、私。
特に女の子の絵が挿絵の方は、TVでも紹介され、課題図書になり、ベストセラーになったのでご存知の方も多いはず。気に入ってるのでmixiのレビューにも加えてしまったのですが。
2冊ありますが、題名と作者名が示す通り同じ本です。女の子の挿絵の方が「児童書」でもう一つは「大人向け」に加筆されたものです。「大人向け」といっても「児童書」でないというレベル。読むのに難解な本ではありません。内容は重いものですが…。
お勧めとしては両方読んで頂きたい、というのが本音です。話題にもなった本だから図書館にもあるはず。

大まかなストーリー紹介としては、母親から精神的虐待を受けて声が出なくなってしまった主人公の目を通して、いじめ、生死の問題など、現代の抱えた問題点を描いています。物語の始まりは主人公あすかの11歳の誕生日、ラストは12歳の誕生日。
私としては、読むたびに泣いてしまうので、外では読めないのですが…。
「児童書」でも母親の抱えた問題(何故、虐待をしてしまったのか)にも少しは触れていますが、「大人向け」では、その辺りにも大きくスポットを当て、母親視点でも描かれる場面が多く、「児童書」には出てこない登場人物を使って、両親の抱える問題点を深く描いています。
「あなたなんか生まなきゃよかった」
『どうしたら愛されるようになるの?』
(直人(兄)は大好き、でも『あすか』はダメ。親子だって、相性ってものがあるのよ。『あすか』を抱きしめるなんて…できないわよ…。)
いろいろな問題を抱えた現代だからこそ、考えたい生命の意味、そんな事を考えさせてくれる本です。
追記:作家が本職の小説家ではないので(心理学専門のカウンセラー等をなさってる方です)文章が生き生きと伝わってくるのは「児童書」の方が上かも…。(生意気言ってごめんなさい。)でも、大人向けは背景が良く分かりますよ。

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