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「地球へ…」第18話 [「地球へ…」]

地球へ… 3 (Gファンタジーコミックススーパー)

地球へ… 3 (Gファンタジーコミックススーパー)

  • 作者: 竹宮 惠子
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2007/04/06
  • メディア: コミック
「まるでアイドルスターね、キース」

この世界にもアイドルはいるようです。
果たして私達が考えるアイドルと、同じかどうかは判りませんが(笑)。
原作3巻を読む限り、豪華観光船(宇宙船)が有ったり、ゴルフなどの娯楽もあるようなので、あんまり今と変わらない部分が有るのかも。
実際、30年以上前のSFでは、1900年代中に巨大ロボットや遥かに現在より発達した文明が築かれていたりするのに、現状はお隣の火星にすら人類立ってないんですから。

「赤いおじちゃん」に思わず苦笑したのは私だけですか?
国家騎士団、全員あの色よ?サム。
(今のサムは貴方にしか心を開いていないのね。そして貴方も。)
ナスカでの攻撃は一般には演習中の事故扱いになっているようで、それを食い止めた功績で二階級特進という事実に、一度はエリートコースの教育を受けたスウェナは納得できていない様子(そりゃそうだ)。
「ステーションE-1077」が10年前に廃校(廃港?)になっている事を告げ、「M」とは何かと聞くスウェナに忠告するキース。
「これ以上、危険な遊びを続けると、君だけでなく別れた君の家族にも注意が必要になるだろう。」
「脅すの?」

「私にも止められないと言う事だ。」
キースにシロエの「ピーターパン」の本を渡して去っていくスウェナ。
前回会った時はやたら挑発的だったのに一寸今回は寂しそう。
嘗て好意を寄せた相手ですからね。恋心までは残って無くても、切なさはあるでしょう。

一方ミュウ側ではぺセトラ宙域での戦闘で、敵を容赦なく倒したトォニィ達に反感が募っています。
長老達も、彼らのやり方に疑問を抱きジョミーに詰め寄ります。
「我々の目的はアルテメシアに向かう事。どんな手段を用いてもだ。違うか?」
取り合わないジョミーに顔を曇らせるハーレイ。
(貴方は変わった。我々との約束の為に…。だが…。)
ハーレイは長老側で一番ジョミーに近い存在ですが、数百歳も下の若いジョミーの支えになれないことばかりか、頼っている事を歯がゆく感じている部分が強くあると思います。変えたのは自分達。
でもそれによって彼が思わぬ非情方向に変わっていく事に戸惑い、そして手助けできないことへの良心の呵責。
長老達の中で少なくとも彼だけには本当のジョミーを分かっていて欲しい、そう思います。

船の中では他のミュウたちがトォニィに対して戸惑いを隠せない状態の様子。本
来なら幼い彼らを残し死んでいった仲間達の大切な子供達…。
だが、普通に躾けられることをせずに急に大人になってしまい、他のミュウたちが「自分達より弱い」事に気づいてしまった事からの見下しと、相手からの「化け物を見るような畏怖」によって歪んでしまった性格。
そんな印象を受けました。彼らの置かれた立場を見ると当然のような気もします。
少し環境が荒んだだけで簡単に荒んでく心。
それは現実の人間にも共通する事だと思います。
「気にしなくてもいいですよ。ママ達なんて関係ない。
僕達はすべき事をしているだけだ。」
「本気で言っているのか!?」
「トォニィ!!」
「僕達がいないと何にも出来ないくせに。」
「そうそう。あの戦闘機だって僕達じゃないと乗れないし。」
「貴方達はあのGに耐えられないもんね。」
「(設計や整備が出来ても)乗れなきゃ意味ないね。」
「まっ、力の無い人たちは黙って見ててって事。」
あくまで挑発するように見下した目で、大人たちを見る「ナスカの子」達。
前話でブルーに「素晴らしい子達」と言われているのに…
っぱり育つ環境って重要ですよね…(現実的)。

ジョミーからみんなの心が離れるのを心配するリオ。フィシスに貴方もそうか?と聞かれ否定します。
リオはハーレイとは別の立場から、ジョミーに近しい人だから一時的に誤解する事は有っても、いつまでも側にいてほしいです。心配することは無いでしょうけど。
ゼルに占って欲しいと言われ 「占うまでも無いでしょう。ソルジャーを信じましょう。」
具合が悪いからと皆を遠ざけるフィシス。
ブルーが「デス」のカードを消滅させたその時から、未来が見えなくなり過去を少しずつ思い出しているフィシス。
(もうすぐなのですね、ブルー。もうすぐ本当のことが…。)

癒しキャラのレインは今日はフィシスの膝の上でした。
「フィシス、いい匂い。お花の匂いする。」
「まぁ、ありがとう。」
「ブルーは風の匂いがしたね。」
ジョミーは?ねぇレイン、ジョミーの匂いはなぁに?ジョミーも癒してあげてね、レイン。
何か今日のジョミー孤独だったから…

ジョミーがトォニィたちに言う原作にも有る言葉、あまりこのセリフを発する彼の気持ちが分からないです。
「人間達がミュウを忌み嫌うように、仲間は君達を恐れるだろう。だが君達は働け。ミュウの為に。」
アニメでは自分でも非情になろうとしてる、自分も悪者になって請うとする部分が感じられるのですが、原作は何もかも越えた部分でそれを言っているので…凄く冷たく感じます…。
実際原作の方が凄いこと言ってます。
「ミュウの為に力尽きるまで戦え」ですからね。

軍に戻ったキースは「ピーターパン」の本の中に隠されたビデオメッセージ(?)を見つけます。
そこには懐かしいシロエの姿。
「見てますか?キース・アニアン。此処が何処だか分かりますか?フロア001。
貴方のゆりかごですよ。今から楽しみです。これを見る貴方の顔が。
面白いことになるでしょうね。その時はステーションの連中にも見せてやりたい。
マザー・イライザの申し子の鉄面皮が崩れるところをね。
僕は貴方を人形だと言った。機械仕掛けの操り人形だと。
その僕も驚きましたよ。まさかこんな物が待ち構えていたとはね。
さぁ、見るが良い!キース・アニアン!!」
動揺する様子も無くビデオを見つめるキース。クセで感情が外に出ないだけなのか…。
それともなんとなく予測済みだったのか?全ては次回分かる事でしょう。

ラストでキースはマツカを連れてステーションE-1077…彼の言う「墓場」に向かいます。

さてナスカチルドレン、原作と大きく違うところが。
子供の頃あんなに懐いといて、ジョミーのこと嫌いなのー!?
原作は部分的にアルテラが内心反発するシーンとかは有ったけど、原則的にジョミー有っての自分達と言うのを弁えていたのに…、へなちょことか、あんなの殺して、船乗っ取ろうとか…。
ひどすぎます、子供達。
「僕たちが敵う相手じゃない」
と言うトォニィに、
「トォニィの方が強い」
というアルテラ。
「忘れたのか!?僕達が此処に有るのはグランパのおかげなんだ!
僕はジョミーのために生きる。」
「じゃぁ、私は貴方の為に生きる。貴方がジョミーに従うなら、私も。」
アルテラがトォニィを好きなのは原作通りですが、これではちょっと。先行きが心配です。

とうとうシャングリラがアルテメシアに近づきます。
「ユニバーサルコントロールへミュウの長ソルジャー・シンより、メッセージを送る。
我らは今アルテメシアに帰ってきた。速やかに降伏せよ。降伏しなければ殲滅する。
市民とて容赦はしない。抵抗しても無駄だ。我々に妥協はない。
これは我々が歩む地球への第一歩である。」
(グランパ、力に満ちた声!受け取るが良い。人間達よ!)

非情な言葉ですね、ジョミー。原作ではもう一寸ソフトだったんですが。
でもスウェナへの攻撃を止めた点で「市民とて容赦はしない」云々は脅し文句だってばれてますよ。
非情になろうとしてなりきれてないって感じですね。
なられても困るんだけど(苦笑)。

ジョミーのパパ&ママ、出てきましたね。
どうもスウェナの離婚で、彼らがその子の養い親になったような感じです。
シロエの元親も別の子の養い親になっておりました。

とうとうジョミーとスウェナの再会シーン。
「遠くに行ったはずの友達が姿を現した時の事を覚えている。
夜空が赤く瞬いて、その中を何かが飛んで行った事も…。
皆が忘れてしまっても…。
この世界には私達の何か知らない事が有るって、あの頃から思ってた。
あの日見た何かを追い続けていれば、本当の事が分かるんじゃないかって…。
まさかそれが貴方だったなんて、ジョミー…。」
「スウェナ…。」

「皆が忘れても覚えてた」って結構ゆるい所があるようです、成人検査。
シロエやマツカも通過しちゃったし。
意外とブルーが関わらなかったらジョミーも通過してたかも…。
この後二人の間にどんなやり取りが有るんでしょうか…。
次回そこが一番気になる所だったりして…  


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コメント 4

冬萌まる▼・ェ・▼

こんにちわ^^私的に今回気になったのは、ゼルさんの
コトです。前回まで、兄弟を殺された復讐に燃え、
人間(キース)を殺せと言ってたのに、トォニィ達が
どんどんやっちゃってるの見て「そこまでしなくても」
・・・って、どっちなんじゃ!お前は?ーー;
脚本にちょっと統一性がない・・・?コトに気づいて
しまいました^^;まぁ沢山の人が関わるのがアニメ
だから、しょうがないのかな~?
占えなくなったフィシス、いつか皆に知れた時、
ちゃんとジョミーはかばってくれるのか心配かも^^;
(TVのジョミーは三重苦じゃないし・・・)
by 冬萌まる▼・ェ・▼ (2007-08-05 09:58) 

ミカリン

こんにちは!

ゼルさんですが目の前に当の復讐相手がいれば別ですし、キースみたいにあくまで敵対心を持つ相手は別ですけど、「降伏してる相手までに」ってのは人であれば、割と普通の感覚かなって思います。それにトォニィもだけど、ジョミーも変わっちゃったから戸惑ってるのかも?

ちゃんとジョミーはフィシスをかばってくれると思いますよ。ブルーの大切な人ですから(理由はそこか?)。きっと補聴器(アニメの設定はちょっと違うようですが)からブルーの気持ちは伝わってると思います。
by ミカリン (2007-08-05 12:02) 

藤次郎

>ジョミーのにおい
「ジョミーは、ボクと同じにおいがするね。」という可能性が一番高いかも。いつも一緒にいるし。ナキネズミ臭のするジョミーはだめでしょうか?(普通にだめだと思いますが…)

>ナスカっ子
お子様は自分で痛い目にあわないと分からないので、ジョミーが軽く痛い目にあわせるといいかもです。でも本気で痛い目にはあわせられないのがジョミーかな、とも思います。

ジョミーの元両親は出てきましたが、まだ直接会うことはなかったですね。辛い別れを、もう一度経験することがないといいな、と思います。会わせてあげたい気もするんですけどね…。
by 藤次郎 (2007-08-06 00:25) 

ミカリン

藤次郎さん、こんにちは!

>ナキネズミ臭ですか…。普通動物ってあんまりいい匂いのイメージ無いですけど(ペットがシャンプーの匂いするのは有りですが)、ナキネズミ臭そうじゃないのは、実際の動物じゃないからかしら。それともジョミーの匂いがレインに染み付いたとか…。「ジョミーと初めて会った時、太陽の匂いがしたよ。」とか言ったら素敵かも。(夢見すぎ?)

>ナスカっ子ですが、原作の最後近くにジョミーがトォニィに「忘れるな。お前はまだ子供だ!」とか言って、力使ってますけどね。頬ひっぱたくぐらいは出来るんじゃないかな~。今、接触してなさそうですね。トォニィ以外と。他の子とも話せば良いのに~。っ手気持ちに余裕が無いのかな、今は…。

>そうですね。両親とは会わない方が彼の為でしょうね。原作のように調査すれば、わかってしまうでしょうけど。
新しい子の親になっているのは、理屈でわかっていても哀しいでしょうね。
by ミカリン (2007-08-06 15:14) 

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