SSブログ

「かぐや」月周回到達! [天文]

約20日ほど前、打ち上げられた月周回衛星「かぐや」が、月周回軌道上に入ったそうです。
まで38万kmの旅、軌道に乗るのが最大の難関だそうで、関係者の方はとりあえず、ホッとなさったことでしょう。38万kmと聞くと遠い気がしますけど、宇宙規模で見ればお隣の家の様なもの。そこまで行くのに打ち上げから地球を2周半して重力圏を抜け、月に向かい20日ほどかかってやっと、月周回軌道上。いかに宇宙が広いかってことですよね。

私が子供の頃、少なくとも2000年代初め頃には火星に人が到達し、太陽系の調査ぐらいは終わってるというような内容のSFは、いくらでもあったような気がします。昔は2000何年なんて平気で書いてましたしね、小説に。
今のSFは西暦が廃止されて新しい年数になってたり、思い切り未来だったりするのが殆ど。
だって、まだ地球の周りを廻っているの事だって分かっている事は限られているんだから…。

今後「かぐや」は2つの衛星を切り離し、色々の調査をすることになります。宇宙調査は細々としたトラブルが付き物なので、なるべく上手くいくよう祈っています。

ある学芸員さんが仰ってました。「地球食」の写真が見てみたいと。要するに、から見て太陽地球が重なっておこる現象ですが、そんな写真が撮れたら最高でしょうね。
地球から見る「月食」と同じ現象ですけど、「皆既月食」の月が光の屈折の都合で赤銅色に見えるのと同じ理屈で、地球が赤っぽく見えるかもしれないとの事。
その学芸員さんは、でも「太陽にカメラを向ける事になるからリスクが大きいから無理かも」とも仰ってました。タイミングも限られてますしね。

ともあれ、せめて私達が生きてる間に火星位は到達できないかなぁ…、とそんな事を思ってしまいますが。

余り秘密が分かってしまって、神秘性が少なくなるのも残念かな…と思いますが、宇宙飛行士さんには還ってきた後に信心深くなる人も多いという話を聞くので、反って神秘性も深まるのかもしれませんね。

ともあれ、実験の成功を祈りつつ、沢山の情報を期待している一天文ファンです。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)のHP
 


 「かぐや」月周回軌道入り、最大の難関を突破
 宇宙航空研究開発機構は5日、先月14日に打ち上げた月周回衛星「かぐや」が、地球から約38万キロ・メートル離れた月の周回軌道へ入ったと発表した。
 月周回軌道投入は、月への道のりで最大の難関。地球の周りを2周半した「かぐや」は4日朝、月の公転軌道付近に到達した。月の重力に引き寄せられるタイミングを見計らって、午前5時55分から25分間エンジンを噴射して減速し、周回軌道に入った。
 周回軌道は、月から最も離れた所で1万1741キロ・メートルを南北に回る楕円(だえん)軌道。今後、徐々に軌道を小さくして19日に高度100キロ・メートルの円軌道にする。月の重力を調べるため、9日にリレー衛星、12日にVRAD衛星をそれぞれ分離する。
- 読売新聞 [10/05(金) 12:20]




nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 2

コメント 2

冬萌まる▼・ェ・▼

「地球食」ですか!それは、見て見たいかも^^
幻想的な地球が見えるかな~(ちょっと空想・・・)
まだまだ、地球を見下ろすのも一般人には
未知の状態ですネーー;
日本の技術の方が米国他より優れてると思います。
ただ、お金がないだけで・・・^^;
国の垣根を越えて研究してれば、きっと今頃
火星も到達出来たと、私は思います。
by 冬萌まる▼・ェ・▼ (2007-10-06 17:47) 

ミカリン

>ふゆもえさん
技術はともかく、微妙に小さな失敗多いんですよね、日本…。スペースシャトルに見られるような大事故じゃなくて…。まだまだ経験不足かなぁ…。
確かに世界でやってれば、火星位は行けてたかもしれないですね。
アメリカとロシア(当時ソ連)に関しては冷戦時代の競争が有ったから発達したと言う説と、遅れたと言う説が両方有りますね。

真実は神のみぞ知ると言う所なのかも…。
by ミカリン (2007-10-07 02:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。