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ユタと不思議な仲間たち [劇団四季]

ユタと不思議な仲間たち

ユタと不思議な仲間たち

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1990/01/21
  • メディア: CD

全国公演の愛知勤労会館のチケットは取れませんでした…。
という事で、本日NHK教育テレビで放送された番組はしっかり録画。
良いですね、版権が演じてる所だと、TV放送可能ですから…。
原作は児童文学で、元はファミリーミュージカルでした。
本格的に「劇団四季」に入れ込む切っ掛け私的三部作(CATS、ユタ、オペラ座の怪人)の一つです。
「『CATS』で躓いて、『ユタ』で転んで、『オペラ座』で深みにハマったんだよね。」
と言われた事が有りますが、反論の余地がございません。
当時の同級生が、期末テスト最終日に
「いきなりだけど、今日ミュージカル行かない?チケット有るの。」
と言ったのが観に行く切っ掛けだったので、ある意味『運命』を感じる作品では有ります。
使われる言葉も、父の在所に近い方言だったのも親しみやすさを感じた原因かも…。
当時はまだ、四季が40周年を迎えていなく…、年がばれるので止めときます。
(加藤敬二さんのユタと野村玲子さんの小夜子と、ほぼCDと同じキャストでした。)
さて、物語は父親を亡くして母親の在所に転校してきた東京っ子の勇太(ユタは方言)。当然、南部弁バリバリの田舎に標準語を話し、勉強はできるけれど運動音痴の勇太はいじめられます。
その勇太が座敷童子たちと友達になり、彼らの助けを借りて逞しくなり、いじめられなくなるまでのお話です。しかし、それは同時に仲良くなった座敷童子たちとの別れとなり…。
もともと「劇団四季オリジナル作品」と言われる5作(ファミリー作品除く)には共通のテーマが有ります。それは「生」と「死」。生きたくても生きられなかった命から、生きている命へのメッセージ。
『ユタ』の場合は、飢饉などで生まれてすぐ親に育てられないからと、闇に葬られた生命が座敷童子となり、いじめで希望を失いかけているユタに、語りかけています。
「生きているのはそれだけで、素晴らしい事なんだ。」と…。
子供の自殺が増えている昨今、他人の生命の価値が分からない若者が増えている現在、重いテーマをこの作品は突きつけます。だからこその全国公演なんだと思います。
父親の死の原因が語られて無い部分(乗ってたタンカーの沈没事故)や、座敷童子の人数、彼らがユタに別れを告げる原因など、細かい部分に違いが有るものの、原作とほぼ変わらない世界が上手く舞台に展開されています。

舞台が無理なら、一度秋の夜長に原作を読んで、「自分が生きている意味」について思いをめぐらしてみるのも良いかも…。
ユタとふしぎな仲間たち

ユタとふしぎな仲間たち

  • 作者: 三浦 哲郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1984/09
  • メディア: 文庫

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