252 生存者あり [映画・TV・ドラマ]
『252 生存者あり Episode.ZERO 完全版』 [DVD]
- 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)
- メディア: DVD
見てきました。
思った以上に、泣けました。
家族愛、そして見ず知らずの人を助けようとするレスキュー隊。
そして彼らの葛藤…。
もし、被災者の中に、自分の家族がいたら…?
東京を襲う観測史上ありえない程の大型台風。それに伴う高波や雹。
台風の目に入り、救助可能な状態はわずか18分。
TV版のエピソード0のように、大地震の後の火災というリアリティーさは有りませんが、それは映画だからスケールが大きくなったのでしょう。
絶対に助けようとするレスキュー隊長の主人公の兄。
彼らが助けに来てくれることを信じて、僅かな生存者をまとめ、必死に信号を送る元レスキュー隊の主人公。
送る信号は「252 生存者あり」
レスキュー隊で使われる、生存者を知らせる数字。
元レスキュー隊がいるとはいえ、よくあれだけのパニックですんだものだと思います。
私だったら、もっとパニックになってしまう。
でも彼らは「絶対に生きて帰る」という希望に向って、最初はバラバラだった心が、次第にまとまっていきます。
そして地上では、台風で思うように再開できない救助活動にジレンマに陥るレスキュー隊。
被災者に弟と姪がいることを知って、動揺する兄。
助けたいのに、助けられない。これは実際のレスキュー隊の人たちが抱えるジレンマだそうです。
ひょっとしたら、身内だったら助けられたのではないか。
皆がこんな思いを抱きながら、活動していると、本で読みました。
でも、身内でも…思うようには進まない。
「必ず助ける」
この思いを胸に、地下から感じ取った「252」の音源を元に、レスキュー隊は進んでいきます。
この信号が来たということは、生存者の中に「彼」がいる。
「彼」ならほかの生存者をまとめて、最善の方法を取っている。
地上の期待通り、冷静に生存者をまとめていた彼も、娘が死んだかもしれないと思ったシーンでは取り乱します。
やはり、彼も一人の人間。悲しい叫びが、胸を締め付け涙があふれ出てきました。
そして、ラストシーン。はっきりいって、意表を突かれました。
伊藤英明、格好良すぎです(笑)。
きっとあのシーンは過去のトラウマを乗り越えて、元いたレスキュー隊に戻っていく「彼」を暗示しているのでしょう。
期待以上に面白く、飽きさせない映画に仕上がっていたと思います。
息つく暇もないかと思ったら、意外と静かなシーンがあったりして、それもまた良かったり。
TV放映時はきっと録画してしまいそうな自分がいます。
こういう家族愛、弱いのよねぇ、私…。
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