「宇宙へ」

もし、一生のうちで何か一つだけ、どんな願い事でも叶うというのなら、
私は自分の目で宇宙の深淵に浮かぶ地球の姿を見てみたい…。

この映画の主題歌であるゴスペラーズの新曲の中で、7月7日のライブで初めて生で聞いた時から、疑問に思っていた一節が有りました。

さよならを告げる代わりに
愛していると伝えて
自分が決めた愛の形を
貫いて生きてゆく

…ここまでの想いを抱きながら、何故「さよなら」なのか…。
その答えを映画の中で見つけたような気がします。
これは、還ってこれるか分からない旅に出る「宇宙飛行士」たちの想いではないでしょうか…。

映画で見るNASAの歴史。
最初は余りにも低い生存の可能性から出発した「宇宙開発」への道のり。
天体に興味のある人間として、話としては聞いたことが有ることでも、映像として見ると、また色々な感慨が生まれてきます。

恐れることは何ひとつない
この願い叶うなら

何故そこまでして宇宙を目指すのか…。
何故そこまで宇宙に魅かれるのか…。

そこは未知で恐ろしいけれど、余りにも美しい魅惑の世界。
そして謎がいっぱいで、知的好奇心をくすぐる様々なものを秘めていて、私たちを魅了します。

そこまでに払われた多大な努力と、犠牲…。
そうしてたどり着いた宇宙は、外から見た地球は何と美しいことか。
何度となく地球の映像は観ていても、やはりスクリーンに映し出される、その美に息を飲みました。

以前、「アポロ１３」で見た、アポロの訓練中の火災事故。
焼けただれた船内。亡くなった3人の命の痛ましさ。
そして、未だ記憶から離れない1986年のチャレンジャー爆発事故。
2003年のコロンビア大気圏突入時の分解による事故。

余りの事に言葉を失い、時が停まったように立ちつくす管制官の人々の姿が、腕に顔を埋める地上の関係者の姿が、その衝撃の深さを物語っていました。

それでも人類は宇宙へと夢を馳せ、謎を少しでも解き明かそうと、次へのプロジェクトに進んでいきます。
「宇宙を知ることは地球を知ることに繋がる」
JAXAの阪本教授の言葉です。
いつか、人類は月より先の宇宙へと、有人ロケットを飛ばす時がくるのでしょうか？
少なくとも宇宙に携わる人たちは、それを目指して頑張っています。
夢を捨てずに、少しでもそれに近づこうと手を伸ばして…。

あの宇宙へ　届くまで
両手を伸ばし続ける
あの宇宙へ　届くまで
瞳に光を　心にあなたを
抱きしめて
この夢を繋ぎたい

　

宇宙（あま）の潮騒
　悲しいまでに
　広がる星の海－

　一粒の真珠
 地球（テラ）よ
（「地球（テラ）へ…」　竹宮恵子：原作　より）　
　
これから繋がる宇宙開発への道が、この美しい地球を守る為の礎となるよう…。

何度も言いますが、大スクリーンで見る地球は、とても美しかった。
見て良かった。
そして、関わった人たちの道筋を知ることが出来た。
それは有意義なことだったと思います。

コメント 6

かぐやの映像なんかを見ると
つくづく宇宙に浮かぶ、ただひとつのオアシス
って感じがしますね。
by にごろ (2009-08-23 22:46) 

＞にごろさん
全くです。
本当にこの広い宇宙で、少なくとも分かっている範囲内では唯一の生命のいる星。
海が7割を覆ってる星。
このオアシスを大事にしたいですね。
by ミカリン (2009-08-23 23:01) 

宇宙開発には夢がありますよね。
「人類月に立つ」という海外ドラマも（間違ってたらごめんなさい）
アポロ計画に至るまでを描いた作品で好きです。
そこでも宇宙飛行士達の葛藤がありました。


by ねじまきけんいち (2009-08-24 07:34) 

＞ねじまきけんいちさん
本当に夢の結晶ですね。
でもその夢を実現するために、とてつもない苦労と努力の連続。
ニュースだけでは分からない姿が、そこに有りました。

＞r363さん
nice!ありがとうございます。

＞xml_xslさん
nice!ありがとうございます。

＞c-yukky_zさん
nice!ありがとうございます。

＞KENさん
nice!ありがとうございます。

＞c_yuhkiさん
nice!ありがとうございます。

＞MIYABIさん
nice!ありがとうございます。

＞釣られクマさん
nice!ありがとうございます。

＞shinさん
nice!ありがとうございます。

＞エイジさん
nice!ありがとうございます。
by ミカリン (2009-08-24 22:28) 

＞ラッキーこたきちさん
nice!ありがとうございます。
by ミカリン (2009-08-25 21:21) 

＞kumichoさん
nice!ありがとうございます。
by ミカリン (2009-08-27 20:49)