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「BALLAD 名もなき恋のうた」 [映画・TV・ドラマ]

BALLAD 名もなき恋のうた (小学館文庫)

BALLAD 名もなき恋のうた (小学館文庫)

  • 作者: 百瀬 しのぶ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/07/07
  • メディア: 文庫
お亡くなりになられた、この映画の原案「クレヨンしんちゃん」の作者、
臼井儀人さんのご冥福をお祈りいたします。


元の話となった「クレヨンしんちゃん」の映画は見ていないので、先入観の無いままの観賞。

それは多分、正解だったんだと思う。

小学生、川上真一とその父母がひょんなことからタイムスリップ。
戦国時代の戦いの真っ只中に巻き込まれるという一見破天荒な、でも有りがちなお話。

しかし、戦国時代に四駆やマウンテンバイク、カレーやビールが登場することを除けば
それほど飛んだ話という訳ではなく。

戦国時代に咲いた身分違いの秘めた儚い恋。

守ることが愛することだった…

祈ることが愛することだった…

おそらく儚く終わったそんな恋が現実にも有ったであろうことは、想像に難くない。

主人公がタイムスリップしたことから起こった、一つの奇跡が終わりの時を告げる時、
叶いそうだった夢は、奇跡と共に儚く散ってしまって…。

死は悲しい。でも死に特別扱いは存在しない。
奇跡は一時の夢。でもその「夢」はいつかは醒める。

タイムスリップによって救われた命は確かに一つの国を救った。
しかし、その奇跡の場所で再びその命は…

「真一。お前に貰った時間も尽きたらしい。」

力弱くほほ笑んだ彼の姿が痛ましくて…

「私は果報者です。」

戦国武将のこの言葉にウソはないのは分かるけれども…

戦国時代に生きた彼らの死に対する覚悟が、現代を生きる私たちの想像を
絶する所で有ることは理解できるけれど…。

切なくて悲しくて…最後は涙が止まらなかった。

タイムスリップというファンタジーを含んだ話であっても、生命というものを誠実に描いた
この映画は秀逸であると思う。


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ミカリン

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by ミカリン (2009-09-23 23:11) 

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