来春まで、さようなら<プラネタリウム編> [天文]
日本一の動員数を誇る名古屋のプラネタリウム。
リピーターが7割を占め、天文クラブ会員数も1000人近い。
ふと気がつくと天文クラブに入ってから21年目を迎えていた。
我ながら良く続いたもんだ。
生の解説が売りのこのプラネタリウム。
数人いる学芸員毎に解説が変わるから、それぞれの個性が面白い。
勿論常連には「この学芸員さんの話が好き」なんていうファンも出来て、
私もひそかにM学芸員のファンであったりする。
実は彼は私が天文クラブに入った1~2年後に「入社」したのだけど。
市立の科学館だから、あくまで星空は正確に。
今流行りの13等星まで見えます…なんて星空じゃない。
人間の肉眼で見る事が出来る限度の6等星までの星空。
それでも充分に降るような星空。
ちゃんと赤い星は赤く、青い星は青く。
ドイツのツヴァイス製で年代物。
とうとう「彼」は役目を終えて、新館の天文館に展示物として飾られる。
そうして後任には「弟」がやってくる。同じツヴァイス製の最新機。
お疲れ様。幼稚園の頃から私に夢を与えてくれて有難う。
「貴方」が見せてくれた星空は、幼かった私の心を鷲づかみにしました。
学芸員さんが話してくれた「お星さまの伝説」は、まだ小さい私の心を揺さぶりました。
そうして今の私がいます。
長い間、見てきたこのプラネタリウムとお別れだと思うと、悲しい想いがいっぱいになります。
でも、私が生まれる前から働いてきたんだもんね。
もう、引退してゆっくりと…。あ、でも新しい天文館で、時々動いてお仕事するんだっけ。
まだまだお役目は終わっていないね。
また新館で会いましょう。絶対に挨拶に行くから。
初めて間近で見た解説台。
あれだけの機械を駆使し、解説の為のスクリーンなども透写するんだから、
複雑なのかと思っていたら、案外すっきりしてました。
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