『地球へ…』S.D.582 彷徨～さまよい～

地球へ・・・Vol.5 【完全生産限定版】 [DVD]

• 出版社/メーカー: アニプレックス
• メディア: DVD

夏頃、某有名出版社の某有名アニメ雑誌(9月・10月号）で、全員プレゼントの応募の案内がありました。題名は
『地球へ…「S.D.582 彷徨～さまよい～」』。

何年ぶりだろう…。アニメディ○なんて買ったのは…(遠い目）。

昨日、届きました。

ケースが割れてるじゃん！場所的にCDに影響はなさそうだけど…ジャケット絵には同じ場所に傷ついてるし！クロネコ配達なのに…って「壊れ物注意」の表示が無い～！！！
これでCDに異常有ったら、出版社に苦情だ！！

…聴けました。

時代的にはジョミーが成人検査の後の処分から逃れて、1年後と言う設定。ということは15歳ですね。
とすると、もう一度アルテミシアに戻ってきたのは31歳…。げ！私より若…。

登場人物はミュウ側がジョミー、ブルー、フィシス。
人類側がキースとサム。

時間は17分弱。まぁ、応募手続きに掛かった値段からみてもこんなものか…。

当然、ジョミーが15歳と言う事は、キースとサムも15歳。キースの声が可愛いわ…(笑）。

ストーリーは同時間枠で偶々、双方ともアルタミラ大虐殺(人類側の記録ではアルタミラ大事変）が話題になると言うもの。

アルテメシアから脱出してからと言うもの、度々人類側からの攻撃に遭うシャングリラ。
ミュウの新しい長としての運命を受け入れたとは言え、1年前まで普通に人類として成長してきたジョミーにとって、両親や学校の友達達への思いは相変わらず大切なもの…。当然、シャングリラにも多くの仲間が出来、それは彼にとって守らなければいけない存在。
「もし、今戦った戦艦の中にあの頃の友達がいたら…。そう思うと…！！」
という悩みに苛まれるジョミー。
そんなジョミーに、眠ったままのブルーが一時的に目覚め、アルタミラの時代を話しながら諭します。
「ジョミー、君には見せたはずだ…。僕の記憶を…。」
当然1年の間に、ジョミーは頭では分かっているのです。ミュウの事、人類の事、地球のシステム、簡単には分かり合えない事を…。
でも、まだまだ感情がついてかない…。当たり前のこと過ぎて切ないです。

一方キース達はレポートなどで資料を調べてる際に、アルタミラ大事変について書かれている資料を見つけます。
人類側にはミュウの事は極一部しか知らず、アルタミラ大事変についての説明は
『300年前、謎の病原菌が幼育都市アルタミラに蔓延した。その菌は脳を侵食し、感染した人は凶暴化した。その伝染病が他の星系に蔓延しないよう、幼育都市がある衛星ごと惑星破壊装置で消滅させた』
という事になっていること。真実はミュウが今まで以上に大発生したわけですが…。
その都市の中には感染してない人もいたのではないかというサムに「急を要したのだろう。時には少しの犠牲はしょうがない。」と何でも無い事のように答えるキース。この頃のキースには、マザー達の真意もまだ知らず悪意も含みもなく、政府が行った事に疑問を感じることもない、無垢な状態。当然人間達が持つ感情を理解していず、サムが関係の無い人を巻き添えにしたことに怒りを覚えた様子に、さっぱりな状態。
「お前はメンバーズになった時に、同じ様なことがあって、その中に俺がいたら俺を殺すのかよ！？」とサムが怒ってしまいます。

ブルーが再び眠りに入った後、窓の外の星々を見ながらフィシスと話すジョミー。話がシロエ(名前は出しませんでしたが）の事に及び、救えなかった事に罪の意識を感じているジョミー。そんな彼に、成人検査前に力に目覚めるものや、成人検査を極稀に通り抜けてしまうミュウ、他の星系で助けられないミュウ達の存在の為にも、地球へ行かなければ行けないのかもしれないと諭すフィシス。
「あの星々の中にいる多くの仲間たちの為に…。」
フィシスに地球の映像を見せてもらい、人間として生きた頃に、ブルーとフィシスの夢を見たことを彼女に話すジョミー。その時と変わらない青い星「地球」。

頭が冷えた後、キースに謝るサム。
「昔の友達を思い出して、そいつを殺す事になったらと思うとたまらなくなって…。」
不幸にもその想像は未遂とはいえ、的中してしまうんですが…。
「僕にはお前は殺せない。アルタミラのような悲劇を起こさせない為にメンバーズは存在するんだと思う。」
まだ無邪気に本気で言うキース。
彼は後に本編の中でナスカをメギドで破壊します。アルタミラと同じ理由で。当然アルタミラの真実を知った後で…。
この間に彼の中でどんな変化が有ったのか…、そこに興味が湧きました

その頃シャングリラではまた戦闘を知らす警報が…。
「でも進むしかないんだ。僕たちの思いを伝える為に。今は生き抜くしかない…。それがブルーとの約束だから…。」
まだジョミーの感情の整理がついているわけではないけれど、こんな彼の苦悩があったということは、本編では語られていません。ただ、ブルーの死後、戦いを決意するまでは平和的に解決する方法を探していた彼を思い出して、ちょっと悲しくなりました。
「僕の命はもうすぐ燃え尽きる…。でも今はまだその時ではない…。いつか命を燃やして仲間たちを守るために僕の眠りの意味は有る。その後は、ジョミー、君が仲間を導いてくれ…。我らの想い…我らの未来…。あの青い星「地球」へ…。」

非売品ですので、お勧めです…とは言いませんが、描かれてない部分にも彼らの想いが生活があったのは確かな事。彼らの中でこんな会話があったのかと思うと、その後の結果を知ってるので切なくなったり、微笑ましくなったり…。
特にキースたちはまだ無邪気で、このままだったら良かったのに…。なんて思ってしまいました。(ジョミーの方は思いっきり苦悩してますが…。15歳でこの苦悩は可哀想過ぎる…。）

コメント 5

サイドストーリーですネ＾＾解説ありがとうございます。
（ＧＥＴしてないので）でも破損なんて！＞＜；
たとえＣＤ聴けても、コレクターとしては致命傷です。
私だったら、交換要求しちゃうかも。
（あ、まさか開封したらもうダメですか・・・？ＴＴ）
ジョミーがんばれ！とこちらも無垢でいないと
哀しくなる内容ですね。
by 冬萌まる▼・ェ・▼ (2007-12-02 12:05) 

＞ふゆもえさん
私もケースを見たときは、返品してやろうかと思いました(苦笑)。一応ぷちぷち素材でCDそのものは包んであったものの、最近CD等を発送する時に使われる封筒そのものがそういう素材の物じゃなかったので…。いくら全プレでもこれはひどすぎる…。
ジャケットイラストの傷も、ちょうどキャラに掛かっていなかったので、まあ我慢しました。でも取替え用のケースを買いに行かねば…。

サムとキースのほうは、まだ何も知らない子供って感じでけんかしてても微笑ましいんですが、ジョミーが凄く悲痛で…。
すっかり彼に感情移入です。ブルーったら「かれなら大丈夫。」ってまだジョミー子供なんだから！！って突っ込んでました。
by ミカリン (2007-12-02 13:42) 

悲壮感があって、不思議な世界にひきずり込まれますね。
私、アニメの本を読んでいた事があったけど、
自分自身まで分からなくなりました。
by (2007-12-02 23:27) 

＞とわさん
相容れないもの同士の悲壮な立場、とても悲しいものが有ります。
舞台が未来で宇宙だったり、人類対超能力者だったりして、不思議な世界ですが、よく考えてみれば地球上で人種差別もあり、イスラムなどは、宗派によって親兄弟が戦ってたりするのですから、実際にありえない話ではないと思うと、悲しくなりますね。
by ミカリン (2007-12-03 17:00) 

＞パールさん
nice!ありがとうございます。
by ミカリン (2009-11-17 02:24)