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「ブルーよ、永遠に」 [「地球へ…」]

地球へ・・・Vol.6 【完全生産限定版】 [DVD]

地球へ・・・Vol.6 【完全生産限定版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: DVD
懲りずに『地球へ…』です。いつまで続ける気でしょう、私?
今回のタイトル「ブルーよ、永遠に」はDVDのVol.6の完全生産限定版の『Preium Fan Disc【ブルー×キース×ジョミー】』の中に入ってるコーナー(?)名なのですが…。
それにしても、この3人の会話は面白い!微妙に少しずつ違う年代の3人。
コンビニのない時代に成人した子安氏(キース)、
コンビニが出来始めた時期(当時24時間営業ではなかった)に高校を卒業した斎賀さん(ジョミー)、
コンビニが当たり前の時期に中学生だった杉田氏(ブルー)。
この3人のジェネレーションギャップを挟んだ会話に大笑い。
杉田氏の学生の頃のコンビニ話にショックを受け、一度は斎賀さんに同意してもらうも、
「卒業する頃に駅に建て始めてた」
の一言に、再度ショックをうける子安氏の凹みっぷりは絶品(失礼)。
夜9時を過ぎると眠くなるという男性二人に斎賀さんの
 「おじーちゃん!何でおじーちゃん、いっぱいいるの!?若くなって!!」
「(キースは)マツカがいないと何も出来ないんで…。只の弱い人なんで。」
「結構無茶ばっかりして、全部マツカに助けてもらってるんだよね。」
 「そうだよ。後ろにマツカがいると判ってるから出来るんだもん。」
「結局ミュウに頼ってんじゃん!」
「だってミュウと仲良くなりたかったんだもん!命令だから言えなかったんだもん!」 とか、
もしジョミーが成人検査を通っていたら、キースより何ヶ月か上なんだよねと言う話から、
 「舎弟だ舎弟。」
 「そんなキャラじゃないでしょ。二人とも!」
「でも、俺ジョミーに「センパーイ!」って言ってるキースが見てみたい。純粋に。」
DVDに収録の話が丁度ブルーが死ぬ話を挟んだ3話の為、ひたすら
「(メギドを使って)ごめん」を繰り返す子安氏に、
「まぁ、キースにもキースとしての正義があったんだろうし…。」
と折角フォローしてもらっているのに、
「んー?どうかな?」
 「…ないんだ!…じゃぁ、何でやったの!?」
「見たかったんだよ。」
「なにを!?」
「(冷笑するように)壊れる様を…。」
 うわぁ、本当に悪役し慣れてるわ、この人(笑)。
確かに私が高校生の頃、流行ったアニメでも悪側だったけど。
で、止めに言った台詞が、
 「『あの時』トォニィの息の根を確実に止めておけば、この戦争は勝ったかもしれないのに!」
 …閣下、『あの時』トォニィは3歳児です。(…でも未遂まではいったんだよな。実際。)
さて、本題の「ブルーよ、永遠に」に…。これは3通の手紙です。
一通目はフィシス役の小林早苗さん、二通目はヤマザキオサム監督、三通目は原作者の竹宮恵子先生から…。
フィシスの視点は、我々視点に近いので、監督と原作者の手紙に触れます。
可也、割愛はして有りますが、不覚にも涙してしまいました。
監督の手紙
「『最期までソルジャーであったブルーへ』。
地球を背にして描かれたブルー。30年前になるが、その澄んだ目に惹きつけられなければ、このアニメはなかったかもしれない。
アニメで描きたかったのは、優しさと男気。
ジョミーを目覚めさせ、敵であるキースさえ揺り動かした、繊細な外見とは裏腹の熱い魂を持つブルー。
杉田君はそんなブルーを繊細にかつ熱く演じてくれた。
キースとの対決で、バリアを解けば死んでしまう…君はその最期の選択にすら、仲間を守ろうとする気持ちに一切の迷いもなかった。
「ジョミー、皆を頼む。」…その最期の言葉を君はどんな気持ちで叫んだのだろう。
最初、君の延命が決まった時、ナスチルを抱かせてあげるシーンを書きたいと思った。
どうだい?赤ちゃんは…。柔らかいだろう?暖かいかい?
三百年間、君が必死で守ってきた想いは、こうしてちゃんと受け継がれているよ。
君が命を賭けて伝えたかった事が、皆に伝わっている事を信じて…。」
原作者の手紙
 「『私とブルー』。
私にとって貴方は憧れの具象のような存在。
憧れが服を着て歩いているような貴方を書くことが、私には恥ずかしく、皆にそれが理解してもらえるかわからないのなら、いっそ表に出さない方が良い…。
漫画家は憧れを書く者だと思われがちですが、そうではないものもいるのです。
だから…だから原作では短い期間で貴方を退場させてしまったのかもしれません。
物語全体の主人公であるジョミーに重い任務を背負わせてしまう貴方は、非の打ち所がない、滅私の心を持った人物でなければなりませんでした。
三百年という時をミュウの存在を認めさせるために魂を燃やし尽くした貴方の生は、誰よりも見事な生だったといえます。
貴方はジョミーにブルーという全てではなく断片を渡し、それを託します。
自分を知る事、自分を追う事が、ミュウを…そして地球を知ることになると信じて…。
結果はジョミーに託されました。
決してロマンチストではなく現実的な貴方は、理想の結末など予想はしていませんでしたね。
若く情熱をみなぎらせるジョミーが仲間を導いていくのか…。
ジョミーという個性、それだけを貴方は選んだのです。
それによって何処に行き着くか解らなくても全てを託す。
選んだなら信じる。行き着けなくても行く。全てを賭けたら後悔しない。
手を尽くして身を投じる…。そうしたら、いつか山も崩れ、水は流れる…。
それがこの世界の真実なのだと最近思うようになりました
。貴方はそれを託された人なのです。ジョミーも同じ。
本当にご苦労様なことですが、何度でも何度でも伝えて欲しい…。
皆が負けない様に囁き続けて欲しい…。『地球へ行くのだ』と…。」
普通の人達は大体そうですが、ブルーやジョミーのような強い心を持っていません。
重い十字架を背負って他の人を守っていくどころか、自分とその家族で精一杯の人も多い事と思います。
そんな人間達に今でも囁いてくれているのでしょうか?ブルーやジョミーは…。
それを私たちはちゃんと聞いているのでしょうか…。耳に届かせているのでしょうか?
地球は今、確実に生き物を抱える星としては苦しさに喘いでいます。
ブルーの地球への憧れ…、ジョミーの荒廃した地球を見た時の絶望と驚愕…。
あのような思いを、遥か未来の人達がしなくても良い世界を、作ってくれとこの作品は言っています。
この前、月周回衛星かぐやが見せてくれた地球の出が、太陽の寿命が終わりに近づき、膨張して地球を飲み込む終焉の時、その近くまでそのままの姿で有るように願います。例え、そこに知的生命体の姿はないとしても…。
「それでも行こう。地球へ…。過去は変えられなくても、未来は築けるはずだから…。」
地球へ・・・Vol.7 【完全生産限定版】 [DVD]

地球へ・・・Vol.7 【完全生産限定版】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: DVD

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冬萌まる▼・ェ・▼

へぇえ~子安さんが一番のご高齢でしたか?^^;
(私にはまだまだ「シュラト」のデビュー当時の記憶が
強く残ってます・・・ーー;)
私にとってコンビニは、24時間営業じゃない頃に
専門学生だったな~^^;(子安氏と同じ?TT)
竹宮氏のコメントは貴重です!読ませて頂けて
良かったです、どうもありがとうございました^^
by 冬萌まる▼・ェ・▼ (2008-01-06 17:19) 

ミカリン

>ふゆもえさん
子安さんは67年生まれ、斎賀さんは73年、杉田さんは80年だそうです。
ワタクシが一番ショックだったのは、リオ役の浪川さんが年下だった事でしょうか…。
ネバーエンディングストーリのバスチアン役の時、まだ8歳ぐらいだったとは…。
by ミカリン (2008-01-08 03:11) 

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